それでは、実際に日経225先物でスプレッド取引を行った場合の具体例を見て考えてみましょう。

直近の限月が3月限と6月限であるとして、現在の相場が3月限が15,000円、6月限が15,100円であるとします。
この場合、3月限を15,000円で買い建て、6月限を15,100円で売り建てます。
この時点での価格差(サヤ=スプレッド)は100円です。
そして、相場が動いて、3月限が15,050円になり、6月限が15,130円になったとします。このとき価格差が80円に縮小しましたので、両方の玉を決済します。
すると、3月限は買い建てたものが50円上がったので、+50円となり、6月限は売り建てたものが30円上がったので-30円となります。
これらを同時に決済すると、+50円-30円で差し引き+20円の利益が出ます。
+20円ですので1枚当たり2万円の利益が出ることになります。
スプレッドが縮小した分が利益になりました。
このように、スプレッド取引を行う場合、相場の暴騰や暴落があっても、そこからの影響は受けません。
問題は価格差のみです。これは、インターマーケットスプレッド取引でも、考え方は同じです。
すなわち、「売り」と「買い」を同時に仕掛ければ、片方は利益を生み、片方は損失となります。
要は、利益の方が大きければ差し引きはプラスとなり、利益が生まれるというわけです。
もちろん、この例で言えば3月限だけを買い建てていれば、50円の利益、すなわち1枚当たり5万円の利益が出たではないか、それが売り建て分も持っていたために利益が少なくなったではないか、と言うことになりますが、これがいわゆる「堅実な」やり方というものです。
本来、取引では損失は歓迎できないものですが、損失というものをもリスク回避のために利用できるのは、言わば二枚腰で臨むようなものです。
もちろん価格差が広がれば損失にはなりますが、上の例で3月限を買い建てただけの場合、相場が下がればその分が損失となります。
スプレッド取引の場合、極端な話、相場が500円下がっても、価格差が10円しか広がらなければ、動くお金の量がまったく違うのです。
前者が1枚当たり50万円の損失になるのに対し、後者では1枚当たり1万円の損失で済みます。
これがスプレッド取引の魅力でしょう。
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これを特殊な注文とするのは不適切かも知れませんが、日経225先物の注文を行う時に、CME日経先物の価格を参考にすることはよく言われます。
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