スプレッド取引とは、これまでにも説明しましたように、一種のリスク管理と言えます。

リスクを回避することをリスクヘッジと言います。
世間一般ではヘッジファンドという言葉が聞かれるようになりましたが、あのヘッジファンドという組織は、潤沢な資金力にものを言わせ、買い建て玉と、売り建て玉を巧みに組み合わせて、リスクヘッジをしながらビジネスを行っていることからそのように呼ばれるようになったと言われています。
日経225先物も、一種のリスクヘッジの手段として利用されることがあります。
例えば、現物の株をいくらか持っていて、相場がこれから下がりそうだと見通した場合に、日経225先物を売り建てることでリスクを回避することなどがあります。
このリスクヘッジは少ない証拠金で行えるというところにその特徴があります。
ただし、日経平均株価と個別の株式が必ずしも連動するとは限りませんので、株価指数に連動する傾向の強いものを持っている場合に適している方法であると言えます。
投資をして利益を上げていこうと思ったら、リスクヘッジを軽く考えていてはいけません。
先物などはもちろん、商品先物やFXなどでも同じで、取引で利益を得るために第1番目に必用なことは「損をしないこと」です。
そして、小さな利益を積み上げていくことです。
そうして地道にやっていくと、そのうち大きな取引を成功させるチャンスも出てくるかも知れません。
野球でも、ホームランは滅多に打てるものではありません。
練習では柵越え10本、20本とかっ飛ばすことのできるスラッガーでも、本番の試合では4タコだったりすることはしょっちゅうです。
ましてや、狙って打てるものではありません。
ホームラン狙いの大振りで三振の山を築いていたらそのうちメンバーから外されてしまいます。
確実にシングルヒットを重ねたり、フォアボールでの出塁で貢献したりしてレギュラーとして使われていくうちに、大向こうを唸らせるようなパフォーマンスができるようになってくるのではないでしょうか。
日経225先物取引でも、始めからホームラン狙いでは戦線離脱するのがオチです。
ロスカットやトレーリングストップ、あるいはスプレッド取引などの、損失を小さく食い止めるためのノウハウを活用して、できる限りのリスク回避を行って、ゆっくり実力を付けていきましょう。
こういう考え方で臨むことができるのがいちばんのリスクヘッジなのかも知れません。
日経225先物入門は、日経225先物について解説しています。。
前段でペア注文とステップ注文について説明しました。